平成15年度贈呈式及び各賞の概要


 平成17年6月10日(金)、財団合同役員会の後、正午から800人の出席のもと 「第21回大平正芳記念賞」「第19回環太平洋学術研究助成費」の贈呈式が、東京・虎ノ門のホテルオークラ本館・平安の間で開かれました。

平岩理事長・大平常務理事と受賞者及び関係者の合同記念写真

池田守男氏の祝辞(㈱資生堂社長)


第21回大平正芳記念賞受賞作及び受賞者名

<正賞・・・楯 副賞・・・100万円>

『日本の経済外交と中国』
徐 承元(関東学院大学法学部助教授)

略歴
1966年韓国礼山生まれ。91年高麗大学校日語日文学科卒業、94年慶煕大学大学院GIP修了(政治学修士)、2000年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了(法学博士)。専門は、日本外交、東アジア国際関係・政治経済。2000年高麗大学校BK21東アジア教育研究団博士後研究員、2001年高麗大学校亜細亜問題研究所研究助教授を経て、2002年より関東学院大学法学部助教授。共著に『北韓経済改革研究』(フマニタス、2002年)、『中国政治と東アジア』(慶應義塾大学出版会、2004年)、Korea at the center: Dynamics of Regionalism in Northeast Asia (forthcoming)など。

 

アジア太平洋地域形成への道程
  -境界国家日豪のアイデンティティ模索と地域主義

大庭 三枝(東京理科大学工学部助教授

略歴
1968年東京生まれ。1991年国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。1994年東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了、2002年東京大学大学院総合文化研究科より博士号取得(学術博士)。日本学術振興会特別研究員(PD)(1998〜1999年)、東京大学大学院総合文化研究科助手(1999〜2001年)を経て、現在、東京理科大学工学部助教授。



Japan's Financial Crisis
    -Institutional Rigidity and Reluctant Change

Jennifer Amyx
(ペンシルヴァニア大学政治学部助教授)

略歴
1998年スタンフォード大学政治学博士号を取得し、オーストラリア国立大学ポストドクフェロー、研究フェロー、日本銀行、経済産業研究所や財政金融研究所客員フェローを経て、現在ペンシルヴァニア大学部助教授(政治学部)。今年はサバティカルでスタンフォード大学太平洋研究所にて、主に日本の公的金融機関を巡る政治や金融行政を研究している。Peter Drysdale との共編、「Japanese Governance: Beyond Japan, Inc.」ほか、日本の金融行政やアジア地域における金融協力を巡る政治経済に関する論文、多数。



『文化大革命と中国の社会構造』
楊 麗君元一橋大学大学院社会学研究科助手)

略歴
1968年中国山西省生まれ。90年北京広播学院電視報道専攻卒業。99年横浜市立大学国際文化研究科修士課程終了。2002年一橋大学大学院社会学研究科博士終了、博士学位取得。2003年より2005年3月まで一橋大学大学院社会学研究科助手。主な論文に「文革期の政権再建に関する研究」(『中国研究月報』、2003年11月)、「文革期における集団的暴力行為」(『アジア研究』、2001年10月)、「近衛兵運動の社会的要因」(『現代中国』、2000年9月)等がある。


 


第19回環太平洋学術研究助成費
受賞研究テーマおよび受賞者名
 

<個人研究(100万円) 出版助成(100万円) (  )は助成金額>


『アジア太平洋外交の本流
-戦後日本のアジア地域協力構想と対米協調外交1952~1966』

保城 広至(東京大学東洋文化研究所助手)

略歴
1975年愛媛県生まれ。99年筑波大学第一学群社会学類卒業、2001年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修士課程修了、2005年同博士課程中途退学。2001年-2003年日本アイ・ビー・エム株式会社勤務。現在、東京大学東洋文化研究所東洋学研究情報センター助手。論文に「岸外交評価の再構築-東南アジア開発基金構想の提唱と挫折」『国際関係論研究』2001年。「東南アジア開発閣僚会議の開催と日本外交―1960年代における日本のイニシャティブとその限界―」『国際政治』(掲載号未定)。



『メキシコの伝統的な都市型住居建築および郊外型住宅建築(アシエンダ)を、気候風土への建築的な適応という視点から調査し、環境共生のあり方を模索するとともに、メキシコ・コロニアル建築の固有性を探る研究』
楠原 生雄(設計事務所KMD・Mexico設計者)

略歴
1974年東京生まれ。1998年東京大学工学部建築学科卒業、2000年東京大学大学院工学系研究科建築学修了。設計事務所Kaplan・McLaghlin・Daiz Mexico City Officeにて設計者として勤務。イベロアメリカ大学建築学科長Jose Luis Cortes教授の研究アシスタント。メキシコ・コロニアル建築を中心に、メキシコ建築史全般について研究。著書に『世界の建築・街並みガイド6 アメリカ/カナダ/メキシコ』(共著、メキシコ編監修・著、2004年)。



『ウィルソン外交と日本
  ―理想と現実の間 1913-1921』
出版助成

高原 秀介(同志社大学法学部嘱託講師)

略歴
1992年関西学院大学文学部(西洋史学専修)卒業。1997年神戸大学大学院法学研究科博士前期課程終了。1997年-1999年日本学術振興会特別研究員(DC1)。1999年-2000年米国ペンシルヴァニア大学歴史学科客員研究員。2002年神戸大学大学院法学研究科博士後期課程終了(政治学博士)。同年より、同志社大学法学部嘱託講師(神戸大学非常勤講師、大阪外国語大学非常勤講師を兼務)。専門はアメリカ外交史、日米関係史、アメリカ=東アジア関係史。著書に、「米国のシベリア撤兵と日本」(軍事史学会編『20世紀の戦争』錦正社、2001年所収)、「ウィルソン外交と日本—その可能性と限界—」『創文』No. 463(2004年)、「ウィルソン政権と旧ドイツ領南洋諸島委任統治問題」『アメリカ史研究』第27号(2004年)、『ウィルソン外交と日本 理想と現実の間1913-1921』(創文社、2006年刊行予定)などがある。